Q&A 04 : 「2001年宇宙の旅」 理解のための参考書は?

(改訂版)

ビデオを数回観ただけで全てを理解しようとすることは、この作品に限っていえばお勧めできない。そんな貴方には、小説の「2001年宇宙の旅」「2010年宇宙の旅」をお勧めしておきたい。平易かつ含蓄のある文章で、何度読んでも飽きるということを知らない。まあ、これは、翻訳者 (伊藤典夫氏) の素晴らしさでもあるのだが。

なお、老婆心ながら申し添えておくと、2010年より先のお話 を読んでしまうと余計分からなくなるので注意が必要だ。「バージョンやリビジョンがあがっても良くなる保証はない」 という OSやソフトウェアについての教訓がここにも生きている。

実を言うと、筆者は「2001年宇宙の旅」に関する解説本の類を余り読んだことがない。敢えてあげるとすれば映画館で購入した薄っぺらいパンフレットが唯一の解説書だ。作品の興味をそぐような舞台裏の話も聞いたら(見たら)すぐに忘れることにしているし、他人の批評や情報はあくまでも他人のものであり、自分がそれらに縛られる義務もないからである。ビデオをだけで実際に映画(スクリーン)(*1) を観たことがない、あるいは小説(日本語版/英語版)を通読したことがない著者の「解説書」はすぐに分かる。中には、自分の感性からでたものではなく、他人の批評を継ぎはぎしただけのものもある。

今後、映画館の大スクリーンで「2001年宇宙の旅」を観ることは困難かもしれないが(*2)、小説なら今でもすぐに(購入して)読むことが可能だ。貴方がそれを繰り返し繰り返し通読できるかたなら、きっと自分だけの「解説書」を脳裏に刻むことができるだろう。

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(*1) 映画館の大スクリーンで十数回「2001年宇宙の旅」を観た者として言わせて頂くと、当初は物語のすじ云々よりも、その圧倒的な映像・音楽・音響に打ちのめされて痺れに痺れたというのが本音だ。その残像・残響が脳裏にへばりつき今もって後遺症に悩まされているほどである。極言すれば、筆者はこの作品に人生を狂わされてしまった被害者といえる。このサイトを作ったのも、残像・残響を他人に「読ませる」ことですこしでも楽になりたかったからである。いわば、他人に風邪をうつして自分が治ろうという魂胆がサイト作成の「原動力」であり、運悪くうつってしまったビジターのかたにはお詫びしたい。
(*2) 、、、と言っている間に「2001年宇宙の旅」のリバイバル上映が決定していた。

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※ このページは、ビジターから寄せられた質問・意見をヒントに作成されました。

参考
2001年宇宙の旅 (早川書房) 2010年宇宙の旅 (早川書房) 2001 A Space Odyssey (Paperback) 2010 Odyssey Two (Paperback) 2001 A Space Odyssey (MGM) 2010 Odyssey Two (MGM.UA) Script: Internet Resource Archive (*) 2001年宇宙の旅 (早川書房) より引用 (**) 2010年宇宙の旅 (早川書房) より引用

Writer: Masaakix Web site: http://www.masaakix.interlink.or.jp/

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