discovery
ディスカバリー号

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登録名 「UNCOS01/283」(**)

建造 ディスカバリー号は宇宙空間で建造された。地球をめぐる軌道上で組み立てられ、地球−月間で飛行テストを行い、そして月上空の軌道上で最終チェックを受けた。「人類が手にした最高速の宇宙船」 であった。

全長 2001年宇宙の旅では全長 約 400フィート (122m)。2010年宇宙の旅では 100m となっている。

推進システム 主推進システムは原子力ロケットである (昔は超エネルギー・ロケットなどと呼んでいた)。そしてそれは多分、電磁的にプラズマを加速するプラズマ・ロケット (電気推進ロケットの一種) に違いない。小説中に 「原子炉」 「焦点電極」 「プラズマ・ドライブ」 等のくだりがあるからである。ただし、同小説中の 「プラズマ・ドライブ・・・月のパーキング軌道からディスカバリー号を離脱させて以来、その仕事は終わっていた。」 のくだりは慣性飛行を行なっていることを意味するので、電気推進ロケットの特性とは少々矛盾しているようでもある。いずれにしても、ディスカバリー号は宇宙空間で建造された惑星間宇宙船であり、地表から飛び出す推進力は必要ではなく、原子力ロケット (非化学ロケット) で充分なのである。なお、推進剤には液体アンモニアを使用している。また、主推進システムの他に姿勢・進路・速度の微調整用補助ロケット (バーニア) が備わっている。

乗員室 直径約 40フィート (12.2m)

人工重力
(遠心機)
直径約35フィート (10.7m)/水平方向 (赤道方向) に10秒で1回転することで月面と同程度の人工重力を作り出している (6分の1G)。

2号 ディスカバリー2号は2010年になっても建造中という設定である。完成の見込みがないということでソビエト (存在しないが) のレオーノフ号にフロイド達は搭乗させてもらうことになったようだ。そもそも2号は1号クルー達の救助船のはずだった。2001年のモノリス探査の任務終了後、冷凍睡眠 (人工冬眠) 状態におかれているクルー達を救助しに行く宇宙船なのだ。

ポッド・ベイ スペースポッド が格納されている区画。酸素はあるが重力はゼロである (ゼロG 空間)。

リサイクル ディスカバリー号には食料や水を節約するためのリサイクルシステムが備わっている。

とんぼ返り運動
Discovery /turning end-over-end
2010年に登場するディスカバリー号は当初 「とんぼ返り運動 (**)」 を行っていた。その原因は、無人となったディスカバリー号の船首遠心機 (人工重力装置) の回転に摩擦によるブレーキがかかり その角運動が船体に伝わったためらしい。後に、姿勢制御用補助ロケット (「バーニア」)で静止させた。

とんぼ返り運動 参考
2001年宇宙の旅 (早川書房) 2010年宇宙の旅 (早川書房) 2001 A Space Odyssey (Paperback) 2010 Odyssey Two (Paperback) 2001 A Space Odyssey (MGM) 2010 Odyssey Two (MGM.UA) Script: Internet Resource Archive (*) 2001年宇宙の旅 (早川書房) より引用 (**) 2010年宇宙の旅 (早川書房) より引用

Writer: Masaakix Web site: http://www.masaakix.interlink.or.jp/

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