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1959年1月2日。ルナ1号(ルニク1号)が旧ソビエトの バイコヌール宇宙基地 から打ち上げられた。月に最接近した最初のスペースクラフトである。そして、それはまた、ソビエト自動惑星間ステーション・シリーズ(Soviet automatic interplanetary stations)の最初の打ち上げでもあった。 先に打ち上げられたアメリカのパイオニア1号 (1958年10月11日打ち上げ)/3号 (1958年12月6日打ち上げ) の 「初速」 を上回ったことが快挙の要因としてあげられる。その当時のスペースクラフトには基本的に推進システムが備わっていない。「初速」 こそが成功の鍵を握る要素だったのである。 打ち上げ後、地球引力圏脱出速度(第二宇宙速度:秒速11.2km)に達したルナ1号は、重さ1472kg/長さ5.2m/直径2.4mの第三ステージの vehicle から分離して月を目指す。なお、第三ステージの vehicle(ロケット)も、分離はされはしたが、ルナ1号スペースクラフトに同伴して月を目指した。 1959年1月3日。地球から 113,000km の地点でスペースクラフトからナトリウム・ガスが放たれる。その六等星ほどの輝きは地球側からのルナ1号の追跡に寄与すると同時に、宇宙空間におけるガスのふるまいを観察する実験ともなった。 1959年1月4日。ルナ1号は34時間のフライトの後、月面から5995km離れた地点を通過する。 ルナ1号による各種観測によって、バンアレン帯(Van Allen belt/radiation belt)や大気圏外(すなわち宇宙空間)に関するデータを得る。月には磁気フィールド(磁気圏)が存在しないようだ。 |
Spacecraft
ルナ1号は球体状のスペースクラフトで、5つのアンテナが球体の一方の側(半球)に集中してマウントされている。 その他の装備としては、無電(無線)装置、トラッキング・トランスミッター、テレメーター・システム、惑星間スペースを研究するための機器/装置(磁気計、ガイガーカウンター、シンチレーション・カウンター、微小隕石探知機など)が備わっていた。 |
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