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1959年9月12日22時02分24秒。ルナ2号(ルニク2号)が旧ソビエトのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。月面に降りた(激突した)最初のスペースクラフトである。インパクト・ポイント(激突地点)は、Mare Serenitatis の東(それはAristides、Archimedes、Autolycus各クレーターの近く)の Palus Putredinus である。 地球引力圏脱出速度(第二宇宙速度:秒速11.2km)に達したルナ2号は第三ステージの vehicle(ロケット) から分離し月へと旅立った。なお、第三ステージの vehicle も、分離はされはしたが、スペースクラフトに同伴して月へ向かう。 1959年9月13日。1号と同様に、スペースクラフトからナトリウム・ガスが放たれる。その輝きは地球側からのルナ2号の追跡を手助けすると同時に、宇宙空間におけるガスのふるまいを観察する実験ともなった。 そして1959年9月14日、33.5時間のフライトを終えたルナ2号スペースクラフトは月面に降下(激突)する。同機からの無電(無線)は、その「出来事」が確かに起こったことを指し示していた。また、その30分後、同伴者(第三ステージの vehicle)も同じく月面に激突する。 このミッションによって、月には、地球のような磁気フィールド(磁気圏)や放射線フィールド(放射線帯/バンアレン帯)が存在しないことが確認された。 |
Spacecraft
ルナ2号スペースクラフトも基本的には1号と同じである。すなわち、5つのアンテナが球体状のスペースクラフトの一方の側(半球)に集中してマウントされている。 その他の機器についても、磁気計、ガイガーカウンター、シンチレーション・カウンター、微小隕石探知機など、1号と同様の装備であった。なお、ソビエトのペナント(三角旗)も積まれていたようだ。 |
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