__ | Luna 3 TOP | __ |
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1959年10月4日 02時24分00秒。ルナ3号(ルニク3号)が旧ソビエトのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。月面の裏側を撮影して画像を地球に電送した最初のスペースクラフトである。 1959年10月7日、40分にわたって35mmカメラによる撮影が行われ、29枚の写真画像(それらは月面の70パーセントをカバーするものだった)を得る。そして、撮影済みのフィルムはスペースクラフト内で自動的に現像され、船内のテレビジョン・システムがそれらをスキャンし、そのうちの17枚を同月18日にファクシミリ形式で電送した。 それらは不鮮明な画像ではあったのだが、コンピュータ画像処理を施した上で、月の裏側の仮の地図(地図帳/複数枚の地図)が作成される。それらを見た限りでは、月の裏側は平坦な地形の表側とは全く異なっていた。なお、地図上の二つのダークな地域(海)は、Mare Moscovrae (Sea of Moscow) 、Mare Desiderii (Sea of Dreams) と夫れ夫れ名付けられている。 |
Spacecraft
ルナ3号は円筒形(シリンダ状)のスペースクラフトで、無電(無線)システム、イメージング・システム、科学的な装置群、電源供給のためのソーラー・セル(太陽電池)、温度制御システムなどを備えている。 なお、このスペースクラフトは、随時、地球側から無線でコントロールされていた。 |
Camera
ルナ3号スペースクラフトに装備されていたカメラは35mmカメラで、8インチ (20.3 cm) f/5.6 と、20インチ (50.8 cm) f/9.5 のレンズが使われた。撮影済みのフィルムは船内で自動的に現像され、それをテレビジョン・システムがスキャンして地球側にファクシミリ形式で電送するのである。これらのシステムによって画像17枚(「初の」月の裏側の画像)の電送に成功したが、それ以外の何枚かは電送に失敗している。 |
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