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1966年1月31日 11時45分00秒。ルナ9号(ルニク9号)が旧ソビエトの バイコヌール宇宙基地 から打ち上げられた。そしてついに快挙を成し遂げた。初めて月面に軟着陸し着陸地点の画像を地球に電送することに成功したのである。 スペースクラフトには、無電(無線)装置、プログラム・タイミング・デバイス、熱制御システム、科学装置(器具)、電源、テレビジョン・システムなどが搭載されていた。なお、フライト装置はルナ9号が月面に軟着陸する前に分離される。 1966年2月3日、ルナ9号は Ocean of Storms(嵐の大洋)に軟着陸し、スペースクラフトを覆っていた四枚の花びらのようなカバーを外側に開き船体を月面上に安定させた。 スプリングで制御されているアンテナ群は、オペレーティング・ポジション(電送に最適な姿勢)をとった。そして、テレビジョン・カメラは、回転や上下動を行いながら写真画像による月面の探査を始める。連続したテレビ画像は、ルナ9号のランディング・サイト周辺をパノラミックに(全景画像のように)見せる。スペースクラフト近辺の岩石や1.4km彼方の地平線が同一の視野におさまっているのである。 これらの写真撮影(動的な連続撮影/クローズアップ撮影)は、月面の特性に関する情報を得る目的でなされたものだ。 延べ8時間5分にも及んだ7回の電送セッションにより3組の連続したテレビ画像が地球に送信されミッションは成功した。 |
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