007) 1998年01月、「クローン人間」 の見出しが踊った

1998年は何やら騒がしい。月面探査が突然再開されたかと思えば、「体細胞クローン」、「クローン人間」、「遺伝子操作」 という概念が世界中を駆け巡っている。

ドリー(羊)のような動物レベルでの体細胞クローンは以前からちらほら報道されてはいたのだが、いまや 「クローン人間」 という見出しが新聞各紙のトップを飾る時代なのだ。

そして当然のごとく何らかの倫理的歯止めをかけようとする勢力が台頭してくる。欧州ではこれらに関する 「議定書の調印」 までなされているのである。もっとも、一口に欧州といっても一枚岩ではなく人間の細胞を使ったクローン実験を早々と計画している国も存在する。クラークの母国、英国(※)である。

昨年末 (1997年) には 「脳移植」 という見出しも こっそりではあるが登場しはじめた。「脳神経細胞(ニューロン)」、「脳型コンピュータ」、「思考」、「心」、、、もう現実なのだ。

チャンドラ博士でなくとも 「逆転の発想」 をしてしまいそうな 「部品(※)」 が現実に納品されはじめたのである。

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(※) 2001年1月、英国で、世界に先駆け、「人間の体細胞からクローン臓器やクローン組織を作ることを認める」法案が成立した。同法が成立・施行されることは、「自分自身の部品(臓器や組織)」を合法的に再生する道が開けたことを意味し、免疫抑制剤など無用の完璧な臓器移植が可能となる。ただし、自分自身の全部品を再生(コピー)する「クローン人間」までは許容されていない。

参考
2001年宇宙の旅 (早川書房)
2010年宇宙の旅 (早川書房)
2001 A Space Odyssey (MGM)
台本(Internet Resource Archive)
(*) 2001年宇宙の旅 (早川書房) から引用
(**) 2010年宇宙の旅 (早川書房) から引用
2001 A Space Odyssey (Paperback)
2010 Odyssey Two (Paperback)
2010 Odyssey Two (MGM.UA)
その他

Writer: masaakix Web site: http://www.masaakix.interlink.or.jp/

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