月面モノリスの 「たくらみ」 を察知した4機の宇宙探測機

月面モノリスが発した信号は木星 (土星) にのみ向けられたものだろうか。映画ではこのあたりの事情は大胆にカットされている。モノリスの不気味さ、狡猾さ、あるいはその行動範囲を知るうえでとても貴重な場面であるにもかかわらず。

そして小説2001年宇宙の旅。月面モノリスの 「たくらみ」 を淡々と語っている。月面モノリスが発した信号は4機の宇宙探測機が捕らえていたのである。

深宇宙観測機79号(*)は火星−木星間に広がる小惑星群の傍らで月面モノリスの信号を捕らえた。もちろん発信源の正体が判明したのはそのあと暫くたってからであるが、それが並みの自然現象でないことは察知していた。時同じくして、「火星衛星15号」(*)、「傾斜軌道探測機21号」(*)、太陽系惑星の遥か彼方をつき進む 「人工彗星5号」(*)。それぞれが全く異なる位置から同じ現象を観測したのである。

そして、個々のデータ分析では見えなかった 「たくらみ」 は 「放射線予報技師」(*)の直感によって焙り出され、図形上で関連づけられ、やっと姿をあらわした。月面モノリスが発した信号は 「星ぼし」(*)に向けられていたのである。木星 (土星) は、それら対象の一つに過ぎなかったわけである。

「彼ら」の行動範囲は 「星ぼし」(*)の数次第では途方も無いことになる。この大宇宙は、既に 「他人」 のものかもしれないのだ。

参考
National Aeronautics and Space Administration (NASA) 2001年宇宙の旅 (早川書房) 2010年宇宙の旅 (早川書房) 2001 A Space Odyssey (Paperback) 2010 Odyssey Two (Paperback) 2001 A Space Odyssey (MGM) 2010 Odyssey Two (MGM.UA) Script: Internet Resource Archive (*) 2001年宇宙の旅 (早川書房) より引用 (**) 2010年宇宙の旅 (早川書房) より引用

Writer: Masaakix Web site: http://www.masaakix.interlink.or.jp/

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