__ | S-IU Saturn V | __ |
S-IU (Schematic of the instrument unit), IBM, Saturn V |
アラバマ州ハンスビル生まれの S-IU (Schematic of the Instrument Unit / ...IU) はサターンV型ロケットの第三段目 S-IVB の最上部、つまり、液体水素タンクの上部に位置しているリング状ユニットである。直径6.6m、高さ1m弱、重量約10トン。サターンの頭脳といえる。制作はIBM (IBM社製の誘導コンピュータは既に Saturn I の頃から使用されている)。 機能的には Saturn IB の S-IU と殆ど同じである。 その内周には、コンピュータ、ディストリビュータ、コンディショナー、テレメーター、トランスミッッター、レーダー、高度計、加速度計、センサー、マルチプレックス装置、テープレコーダー、バッテリー、各種計器類等が、16枚のプレート (一辺76cmの正方形) に夫れ夫れ配置されていて、機上誘導、すなわち、飛行経路の計算・修正、F-1 や J-2 の各ロケット・エンジンの制御 (推力制御)、姿勢制御、コンポーネントの切り離し等を司る。 また、ユニットに関する熱対策も万全で、独自の冷却システムを機能させて発熱に対処している。 |