__ | Passive Seismic Experiment Apollo 11 | __ |
Passive Seismic Experiment, Lunar surface EVA, Apollo-11 |
この実験は、月の地震(以下月震)を記録して、そのデータを地球に送信し、月の内部構造を明らかにするものである。アポロ11号、12号、14号、15号、16号 各ミッションで行われた。なお、11号では、PSE に付随する形で LDD(Lunar Dust Detector)も行なわれている。 人工的な月震を発生させるためにサターンV型ロケットの三段目(S-IVB) と 月着陸船の上部コンポーネント(Ascent stage)を月面に激突させる試みもなされた。 11号では、観測データは三週間しか地球に送信されなかったが※1、この種の実験の最初の試みとして有用だった。この実験から、(1) 月の内部構造が地球と同じように、地殻、マントル、中心核で構成されていること※2、(2) 地殻は厚さが60〜70kmほどあって斜長石を多く含んでいること、(3) マントルは橄欖石や輝石に富んでいること、(4) 中心核は鉄や硫黄で構成されている公算が強く、その半径は450km以下で月の半径(1738km)の25%程度であること(地球の中心核は地球半径の54%ほどある)などが判明(推測も含む)した。 - - - - - |
▲ End of Passive Seismic Experiment Apollo 11 ▲