__ PSE(Passive Seismic Experiment),Apollo 15

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PSE(Passive Seismic Experiment), Apollo-15

この実験は、月の地震(以下月震)を記録して、そのデータを地球に送信し、月の内部構造を明らかにするものである。アポロ11号、12号、14号、15号、16号 各ミッションで行われた。

人工的な月震を発生させるためにサターンV型ロケットの三段目(S-IVB)月着陸船の上部コンポーネント(Ascent stage)を月面に激突させる試みもなされた。アポロ12号、14号、15号、16号で実施されたPSEでは観測データを1977年9月まで地球へ送信している。※1

各サイトの地震計で構成される「ネットワーク」は、(1) 流星(500g〜5000kg)が1700回以上衝突したこと、(2) 月震の殆どは地下800km〜1000kmで起こること、(3) 月震は一ヶ月ほどのインターバルで発生していること※2、(4) 月震の大部分はマグニチュード2以下であること※3、 などを記録していた。

この実験から、(1) 月の内部構造が地球と同じように、地殻、マントル、中心核などで構成されていること※4、(2) 地殻は厚さが60〜70kmほどあって斜長石を多く含んでいること、(3) マントルは橄欖石や輝石に富んでいること、(4) 中心核は鉄や硫黄で構成されている公算が強く、その半径は450km以下で月の半径(1738km)の25%程度であること(地球の中心核は地球半径の54%ほどある)などが判明(推測も含む)したが、より正確を期すためにも、月の磁気レベルを計測する LSM(Lunar Surface Magnetometer)などの成果が待たれる。

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※1 アポロ11号のPSEにおいては、観測データは三週間しか地球に送信されなかった。
※2 それは、月と地球の間に絶えず作用している天体力学的なストレス(潮汐力など)が原因であると推測されていた。
※3 月が一年間に月震によって発散するエネルギーは、地球が地震によって発散するそれの1000万分の1程度である。
※4 地球のようなプレートテクトニクス(plate tectonics)※5 は確認されていない。
※5 地球の表面を覆うプレート状の硬い岩石が年間数センチメートルの速さで移動して、地震や火山活動を活発にし、造山運動を引き起こし、地表−マントル間の物質循環をも誘発しているとする理論。



 End of PSE Apollo 15 Experiment 

__ Reference
National Aeronautics and Space Administration (NASA)
Kennedy Space Center (KSC)
Jet Propulsion Laboratory (JPL)
Goddard Space Flight Center (GSFC)
Johnson Space Center JSC Home Page (JSC)
National Space Science Data Center (NSSDC)
American Astronomical Society (AAS)
CHECKOUT and LAUNCH CONTROL SYSTEM PROJECT (CLCS)
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Writer : Masaaki Umehara
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