__ Taurus-Littrow Apollo 17 Landing site

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Taurus-Littrow Landing site, Apollo-17


アポロ17号のランディング・サイトは、静かの海(Mare Tranquillitatis = Sea of Tranquility)と晴れの海(Mare Serenitatis)との境界付近にあるタウルス・リトロー(Taurus-Littrow) (*1) (*2) だ。このサイトは晴れの海のちょうど縁に面しているので、サンプル採取等によって晴れの海をつくったとされる「衝撃(Impact)」(*3)に辿りつける可能性もある。さらにそこは、アポロ有人月面探査ミッション(11号〜17号)としては唯一「リンクル・リッジ(Wrinkle ridge、しわ状の尾根)」(*4)を調査しうる位置にある。

月着陸船(Lunar Module)は、この山岳エリアのちょうど谷にあたる平坦な場所にランディングしている。周囲を山に囲まれ、同規模のクレーターが五目並べのように規則的に並んでいるその様は、まるで地球の南極か北極を髣髴させる幻想的で美しいサイトだった。アポロ計画最後の月面探査を飾るに相応しい景観といえる。

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(*1) タウルス(Taurus)はタウルス山脈(Taurus Montes、26N,36E)のことである。

(*2) リトロー(Littrow)はリトロー・クレーター(Littrow crater、21.5N,31.4E、直径約30km)のことで、アポロ17号月着陸船は、ここから南へ30kmほど行ったところに着陸した。

(*3) 月面における「海(Mare)」は、隕石や天体が衝突した時の「衝撃によって誕生した巨大衝突盆地」であり、その直径は300kmを超える規模を持っている。別名「ベイスン(Basin)」あるいは「インパクト・ベイスン(Impact Basin)」とも呼ばれる。

(*4) リンクル・リッジとは「しわ状の尾根」のことで、長く延びた細い溝のような又は断崖のような地形ともいえる。この地形は「海(Mare)」と呼ばれるエリアに多く見られるが、それらが特に多く集まっているのが雨の海(Mare Imbrium、直径約1160km)である。



 End of Taurus-Littrow Apollo 17 Landing site 

__ Reference
National Aeronautics and Space Administration (NASA)
Kennedy Space Center (KSC)
Jet Propulsion Laboratory (JPL)
Goddard Space Flight Center (GSFC)
Johnson Space Center JSC Home Page (JSC)
National Space Science Data Center (NSSDC)
American Astronomical Society (AAS)
CHECKOUT and LAUNCH CONTROL SYSTEM PROJECT (CLCS)
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Writer : Masaaki Umehara
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