ムーンバス内でサンドイッチをムシャムシャやってる博士達

2001年宇宙の旅 (以下2001年) に名場面は数あれど、このシーンほど私の 「胃袋」 にインパクトを与えたものはない。

もう相当昔のことなので詳しい日時は忘れたが、東京は有楽町駅近くのテアトル東京で2001年のリバイバル上映が行われていた(※)。ストーリーは全然理解出来なかったが不思議と引き込まれた。結局、閉館まで数回観てしまう。

さて、今も貧乏だが、当時も相当貧乏だったので昼食は当然抜きである。だから余計、ムーンバス内のサンドイッチの場面が私を苦しめた。「ハム、ハム、ハム、ハム、、、チキンはないのか?、、、コーヒーでもどうですか?あ、いいねえ、、、ムシャムシャ」。かなり頭にきた (胃にきたと言うべきか)。

そんなことがあってか、それ以来 2001年を観る時にサンドイッチとコーヒーは欠かせないものとなった。

まあ、ただの食いしん坊なのだが、生来凝り性の私は更に極めることにした。サンドイッチといっても宇宙食である。ふんわりとした普通のパンでは ”らしさ” がないのである。というわけでラップに包んで圧縮してみることにした。なるほど少しは宇宙食っぽくなった。しかし、味のほうまで潰れてしまったので、このアイデアは直ぐに却下してしまった。

胃袋インパクトといえば、ディスカバリー号内でボーマンプールが食べていた宇宙食も忘れることが出来ない。まずは食器からというわけで何等分かに区切られたものを物色してみた。といっても、食器コーナーではなく、なんと画材店で見つけたものだった。

入れ物はそろった。が、肝心の宇宙食がいまだに良く解らない。見た目 (色) も味もバラエティーに富み、ホカホカ弁当のように温かくて (ボーマンが温めていた)、実に美味しそうなのだが。内容・材料等ご存じの方は 筆者までご一報願いたい。 これらを食しながら湯気越しに2001年を観た時、また新たな発見があるかもしれない (不謹慎なことは重々承知したうえで食道楽を極めてみたい)。

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(※) 2001年宇宙の旅の再上映は1978年(昭和53年)にテアトル東京(シネラマ方式の大画面が売り)で観たことが判明。ちなみに、同映画館は2001年宇宙の旅の初上映も1968年(昭和43年)4月に行っている。テアトル東京、なぜ潰れてしまった、、、

参考
2001年宇宙の旅 (早川書房) 2010年宇宙の旅 (早川書房) 2001 A Space Odyssey (Paperback) 2010 Odyssey Two (Paperback) 2001 A Space Odyssey (MGM) 2010 Odyssey Two (MGM.UA) Script: Internet Resource Archive (*) 2001年宇宙の旅 (早川書房) より引用 (**) 2010年宇宙の旅 (早川書房) より引用

Writer: Masaakix Web site: http://www.masaakix.interlink.or.jp/

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