__ | Training and Mission Simulator | __ |
The centrifuge at the Manned Spacecraft Center |
Spacecraft Simulator at KSC (training building) |
離陸した サターンV型ロケット は推進剤の消費量に比例して加速度を増していくが、その時、飛行士たちにかかる重力は最大4Gにもなる。宇宙飛行士の厳しい選定試験 (適性検査) にパスした超人といえども、日々の実際的な訓練は欠かせない。 左上のイメージは、ヒューストンの有人・スペースクラフト・センター (Manned Spacecraft Center /MSC) に設置されていた訓練用の遠心機で、宇宙船 内で飛行士たちが体験するであろう様々なG環境を擬似的に創り出すことができた。 右上のイメージは、ケネディ・スペース・センター 内 (飛行訓練用ビルディング) のスペースクラフト・シミュレーター。 |
Apollo Mission Simulator (AMS) |
Apollo LM Mission Simulator |
ミッション・シュミレーターでは、各種操縦桿 (コントローラー) や計器類の位置(*1) に慣れ、その操作テクニックや判断力を養うとともに、緊急時の対処法をも会得する。 左上のイメージは、アポロ宇宙船専用のミッション・シミュレーターである。 右上のイメージは、ヒューストンの有人・スペースクラフト・センター (Manned Spacecraft Center /MSC) に設置されていた LM ミッション・シミュレーター。 (*1) コントローラー&計器類の位置については、CM's control panel CM's interior LM's control panel LM's interior を参照。 |
Training for EVA (extravehicular activity) |
Lunar Landing Training / LLRV /Neil Armstrong |
宇宙空間の作業を地球上で訓練 (シミュレート) するのは少々辛い。それは、一つは重力の問題であり、二つは意識 (いかに宇宙空間と思いこむか) の問題でもある。当然のことだが、実際のミッションでは 「助け船」 もない。 左上のイメージは、月面上で行うだろう 観測・探査・サンプル採取活動の訓練である。 右上のイメージは、月面着陸研究機 (LLRV / LUNAR LANDING RESEARCH VEHICLE) でランディングの訓練をするニール・アームストロング/アポロ11号船長である。 このユニークな月面着陸用訓練・研究機は、ドライデン・フライト・リサーチセンター (Dryden Flight Research Center / NASA傘下) が1960年代初頭に考案したもので、ジェットエンジンとロッケットエンジンのコンビネーションによって推進 (月面=月の重力をシミュレート) 及びフライトコントロールを行なっていた。 訓練飛行中の墜落等に際しては緊急脱出装置を作動させることで事なきを得たが、地球上の飛行訓練において月面着陸 (月の重力) をシミュレートすることの困難さを物語る典型的な事例といえるだろう。 |
▲ End of Training and Mission Simulator ▲