- Cape Kennedy /Cape Canaveral /Kennedy Space Center
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アメリカ合衆国はフロリダ半島 (大西洋側) にある 宇宙基地・打ち上げ基地 のこと。有名な美しいビーチとバナナリバーに囲まれている。NASAのHTML中では、同じ (微妙に違うが) エリアにもかかわらず異なる呼び名が混在。
Cape Kennedy
ケープケネディ。1960年代〜1970年代前半 (アポロ計画の最中) まではこう呼ばれていた。
Cape Canaveral
ケープカナベラル。ケープケネディの後を引き継いだのがこの呼びかた。
Kennedy Space Center /KSC
ケネディ宇宙センター。この呼びかたが最も一般的か。NASA (お役所) に所属。
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※ 米国の宇宙基地&発射台 を参照のこと。
- Launch Site /Launch Center /Launch Complex /Launch Pad /Launcher
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打ち上げに関わる地域・施設・装置のことだが、日本語においては 「発射場」 「発射台」 「発射装置」 の概念の範囲が曖昧になりがちで、例えば、Launcher や Launch Complex のことを大雑把に 「発射台」 と表記することもある。
Launch Site /Launch center
発射場のこと。宇宙基地全体 (ケネディー宇宙センター、バイコヌール宇宙基地など) を指す場合と、そうでない場合とがあり、曖昧である。
Launch Complex /LC
発射施設群 (発射台を含む複合体) のこと。例えば、LC-34、LC-37、LC-39 など。
Launch Pad
発射台のこと。例えば、Pad A、Pad B など。
Launcher
発射装置のこと。例えば、固定式ランチャー、移動式ランチャー (モビール・ランチャー) など。
NASA の HTML では
39 A Pad : 見たことがない。
Pad 39 A : 一般的?
Launch Pad 39 A : たまに見かける。
LC-39 A : 一般的?
LC-39 Pad : 一般的。
LC-39 Pad A : 一般的。
Pad A at LC-39 : 一般的。
Launch Complex 39 A : 一般的?
Launch Complex 39 Pad A : 一般的。
Launch Complex Pad 39 A : たまに見かける。
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※ 米国の宇宙基地&発射台 を参照のこと。
※ 以上は一例です。様々な解釈があり得ます。
- Saturn I/Saturn 1、Saturn V/Saturn 5
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Saturn I、Saturn IB、Saturn V の 「I」 「V」 はローマ数字 (機種依存文字) の意味で使っているので、算用数字に置き換えれば Saturn 1、Saturn 1B、Saturn 5 となる。つまり、サターン 「ワン」、サターン 「ファイブ」 の意である。 もっとも、Victory (勝利、征服) の意味で サターン 「V=ブイ」 と見るのも面白いかもしれない。
- CCCP or USSR
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アポロ当時を記した NASA 情報 (HTML) には CCCP という表記が頻繁に出てくる。 USSR ではなく CCCP なのである。
どちらも 「ソビエト社会主義共和国連邦 = ソ連」 の意味なのだが、CCCP はロシア語の、USSR (U.S.S.R / Union of Soviet Socialist Republics) は英語の略字という違いがある。
ちなみに、(筆者の) 日本語訳では、ソビエトよりもソ連と表記することが圧倒的に多い。なぜそうなのか、とりたてて理由もないのだが、「旧」を付ける場合に旧ソ連のほうがしっくりくるとも言える。
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※ 筆者所有の旧ソ連の製品には CCCP という表記がなされているものも少なくない。
※ もっとも、(本心を言うと) ソビエトという表記のほうが、何か秘密めいていてドキドキする −− 子供のころから、プロレスなんかでも、なぜか悪役のほうが好きだった (失礼、他意はありません) −− というのが実感である。
- Luna or Lunar
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Luna は名詞で Lunar は形容詞。ここまでは特に問題なし。ところが、NASA 情報 (HTML) を読み始めると大概はこれらを混同することになる (当初の筆者もそうだった)。
結論を言ってしまうと (大雑把にとらえると)、アポロ当時のプログラム名や宇宙船等に限っては、Luna = 旧ソ連 (CCCP)、Lunar = 米国 (NASA) と理解すれば分かりやすい。 Luna program (CCCP)、Lunar orbiter program (NASA)、Lunar module /LM (NASA) 又は Lunar excursion module /LEM (NASA)、Lunar roving vehicle /LRV (NASA) などである。
もっとも、日本語の片仮名表記では、どちらも 「ルナ」 となってしまうので やはり混乱する。Lunar を 「ルナー」 と表記すれば少しは見分けやすくなるのだろうか?
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※ 以上は一例です。様々な解釈があり得ます。
- TLP ( Transient Lunar Phenomena )
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TLP は、Transient Lunar Phenomena を略したもので、直訳すると 「一時的な/つかのまの、月の、現象」 となるが、無理に誤った日本語訳を付けるぐらいなら、ただ単に TLP と呼ぶほうが不都合がないしスマートとも言える。
TLP の具体例としては、発光現象 (白く光った)、火山現象 (赤い灯がともった)、かすみ・もや・ぼやけ (ガスが噴出した、ゆらいだ等) をはじめとする月の自然現象があげられるが、いわゆる 異常現象・超常現象・UFO現象※として括られるものについては、TLP とは分けて考えるのが妥当だろう。
初期の TLP としては、1958年11月3日にクリミヤ天文台 (旧ソ連) が行なった報告が特に有名で、アルフォンスス・クレーター (Alphonsus Crater /13.7S,3.2W /直径約108km) の中央付近からガスが噴出しているのを観測したとされている。撮影されたスペクトル写真には炭素分子の吸収帯が認められたというから興味が尽きない。 その他、1963年10月29日には、米国 (アリゾナ) のローエル天文台が アリスタルコス・クレーター (Aristarchus Crater /23.7N,47.4W) の周辺 (外輪山などの数カ所) に赤い灯がともっているのを発見している。 同天文台は、翌月 (1963年11月27日) にもこの現象を目撃するが、その時は他の複数の天文台がこの現象を確認している。
ちなみに、TLP として上がってくるのは、「海」、「高地」、「海と高地の境目」、「クレーター (海に含まれるクレーター、光条システムに含まれる比較的大きなクレーター)」 などが多いが、とりわけ、アリスタルコス・クレーターを含むその周辺エリア の TLP 件数が抜きん出ているのには驚かされる。
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※ UFO (Unidentified flying Object) が飛行していた等の、自然現象として説明不可能な現象がこの範疇に該当するが、だからといって、それら現象を人為的なもの (一部の人類又は地球外知的生命体の乗り物) と解するのは余りにも短絡的である。
- IAU (International Astronomical Union)
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月面のクレーター等に 「IAU No. XXX」 という表記がなされている場合があるが、この 「IAU」 はクレーターの名前ではなく、クレーターや恒星・星座・銀河等の命名法を統括している 国際天文学連合 (アイ・エー・ユー / IAU / International Astronomical Union) の略称である。
IAU が命名法を統括する以前においては、王族や貴族の名、ギリシャ神話の神の名、天文学や科学で功績のあった学者の名等が かなり恣意的に付けられていたが、IAU が1919年に設立された後は、次第に命名法に関する国際ルールが浸透していった。
月面のクレーター等の名称についても、IAU が月面図を作成することで名称を統一させている。 月以外の天体やクレーター等の命名に関しても、定期的に開かれる総会において、あるいは、申請→各委員会の審査を経て IAU が承認=公表している。
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