__ | Luna 17 TOP | __ |
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1970年11月10日。ルナ17号(ルニク17号)が旧ソビエトの バイコヌール宇宙基地 から打ち上げられた。 そして ルナ17号スペースクラフトは、1970年11月15日に月周回軌道に入り、その後月表面に軟着陸した。 今回のミッションでは 無人のローバー(Lunokhod 1/無人月面車) が初めて使われた。それは8つの車輪の上に巨大なナベが乗っかったような外観をしていて(風呂桶ともいえる...失礼)、事実、ナベの蓋のようなものまで付属している(またまた失礼)。しかし このローバーは、外観はともかく、機能的にはなかなかの優れものである。 駆動系については、8つの車輪を動力的に独立させて、荒れ地における走破性を高めている(規模こそ違うがSF小説 「2001年宇宙の旅」 のムーンバスを彷彿とさせる)。その他、コーン(円錐)状のアンテナ、指向性の高いらせん状のアンテナ、4台のテレビジョンカメラ、土壌密度の検査装置、エックス線スペクトロメーター(分光計)、エックス線望遠鏡、宇宙線探査装置、そしてレーザー装置などがマウントされていた。 なお、動力源は蓋(自動車のボンネットのように開く)の裏面に配置されている太陽電池である。 このローバーは当初は3日間(月面上の3日間)の活動予定だったが、実際には11日間にわたって活動を続けていたようだ。走行距離は延べ 10,540m、電送してきたテレビジョン画像は 20,000 (200以上のパノラマ画像を含む) 以上、そして土壌検査も500個所以上にのぼった。そして、活動が停止したのは(公式には)1971年10月4日 −− それは1957年にスプートニク1号が打ち上げられた記念日 −− であった。 |
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