なるほど、ソビエト連邦という 「宇宙開発先進国」 は既に崩壊し、他国の宇宙開発関係予算も軒並み削減されている。もはや、大規模な宇宙開発プロジェクトが脚光を浴びる時代ではないのかもしれない。 2001年宇宙の旅に無くてはならないパンナムも あのありさまで、同作品の基幹と目される HAL9000コンピュータ に至っては、いっこうに現実のものとして見えてきていない。
映像とフレーズのマジシャンである 彼らでさえも、今の時代の、本流を顧みないテクノロジー社会を予想だにできなかったのか。
しかしそれでも 2001年宇宙の旅は不滅の作品である。 この先も SFの金字塔として君臨しつづけるに違いない。 いかに華麗なレトリックを駆使しようとも、いかに映像技術が向上しようとも、 もはや、「その主題」 に言及することは至極困難だからである。
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