__ Apollo Program Mission type __

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アポロ計画の目的は、表むきには(*1) 「人類初の月面着陸」 でありプロジェクト全体がそこをターニング・ポイントにしていたことは間違いない。アポロ11号の月面着陸を仮に本番ミッションとした場合、それ以前のミッションについては、宇宙空間以外での開発テスト、宇宙空間(地球周回軌道上)での開発テスト及びデモンストレーションなどに分類できるし、打ち上げロケットの型(I/IB/V)、モジュールのバージョン(Block I/II)、クルー(バックアップも含む)の人選、装備の種類や多寡及びそのバージョン、月探査レベル(月周回軌道上からの撮影)などによる分類も可能だ。さらに、11号以降のミッションについても、同じく、打ち上げロケットのバージョン(改良個所)、モジュールのバージョン(改良個所)、クルー(バックアップも含む)の人選、装備の種類や多寡及びそのバージョン、月探査レベル(月周回軌道上における撮影及び実験のレベル、月面上における実験の種類やレベル及びトラバースの範囲あるいはサンプリングのレベル)、ランディング・サイトの違い(「海」「陸」「高地」)などによって分類できるのである。

そして実際にも下表のような分類が存在していた。 G mission が初の有人月面着陸(人類初の月面着陸)であるからアポロ11号以降のミッションを全て G type に分類しても間違いとはいえない。 しかし、追加された H type(H mission)/I type(I mission)/J type(J mission) などの分類には、G type(G mission) として括りきれない程の段階的な違いがあるのだ。

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(*1) アポロ計画が 「人類(米国人という人類)初の月面着陸」 を一つの目標としていたのは疑いのないところだが、それはただの通過点であって、アポロ計画の真の目的(アポロ計画の実体)は 「月という天体の構造を解明すること(俗にいえば身元調査)」 だったといえる。この点に関してはアポロ16号アポロ17号に詳しく書いてあるのでそちらを参照のこと。


Amission Launch vehicle (打ち上げロケット) の開発/テスト飛行 無人 -
Bmission Lunar Module (月着陸船) の開発/テスト飛行 無人 -
Cmission アポロ有人飛行ミッション」。 アポロ計画初の有人飛行(再度行われたAS-204 mission)だが、打ち上げはサターンIB型ロケットを使ってLC-34 で行われ、地球周回軌道上でフライトテストなどを実施して無事帰還した。なお、火災死亡事故で打ち上げが中止されたアポロ1号(最初のApollo-Saturn 204 Mission /AS-204)も「アポロ有人飛行」を遂行するミッションだった。 有人 Apollo-07
Dmission アポロ有人飛行ミッション」。 地球周回軌道上において各モジュール (CM/SM/LM) のフライト・テストなどを行った。打ち上げは、サターンV型ロケットを使って LC-39 pad A で行われた。初の有人月周回飛行を成し遂げたアポロ8号は、元々は「アポロ有人飛行ミッション」として地球周回軌道上でLM/月着陸船の有人フライト・テストを実施することになっていた。 有人 Apollo-09
Emission - - -
Fmission アポロ有人月周回ミッション」。 アポロ10号は アポロ8号に続き2回目の有人月周回飛行を成し遂げたが、内容的には次のアポロ11号に近いもので、月周回軌道上における各モジュール (CM/SM/LM) のフライト・テスト及び月面着陸のデモンストレーションなどを実施した。打ち上げは、サターンV型ロケットを使って LC-39 pad B で行われた(LC-39 pad B を使用したのはアポロ10号のみ)。表ではアポロ8号が抜けている。8号は初の有人月周回飛行を成し遂げたミッションであり実際にはここに入るべきミッションかもしれないが、元々の8号は「アポロ有人飛行ミッション」として地球周回軌道上でLM/月着陸船の有人フライト・テストを実施することになっていたのだ。 有人 Apollo-10
Gmission アポロ有人月面探査ミッション」。 人類初の有人月面着陸を成し遂げたことがこのミッションの命である。アポロ計画は「プロパガンダ」が主目的ではなかったのだが、このミッションに限っては「プロパガンダ」的意味合いが他のミッションと比べ特に強かったといえる。月周回軌道上からの月観測と、月面上での探査(フラッグセレモニー、各種実験、トラバース、サンプル採取)が同時進行で行われている。打ち上げはサターンV型ロケットを使って LC-39 pad A で行われている(11号以降のミッションも全て同じ)。 有人 Apollo-11
Hmission アポロ有人月面探査ミッション」。 ここからが、付加された系列 (mission type)。当該ミッション自体の月面探査活動(写真撮影、トラバース、実験、サンプル採取)に加え、J mission のためのランディング・サイトを選定する任務をも受け持っていたようだ。 有人 Apollo-12
Apollo-13
Apollo-14
Imission - - -
Jmission アポロ有人月面探査ミッション(ハイレベル)」。 あらゆる面で以前のミッションを凌駕している、アポロ有人月面探査におけるハイライト的ミッション。複雑な地形を有するランディング・サイト、改良著しい各モジュール及び様々な装備や機材群、ハイレベルな実験の数々、長期にわたる月面滞在及びEVA(月面船外活動)に費やした時間(回数)、トラバースの距離(移動距離)、多種多様な撮影及び膨大なデータ量(撮影枚数等)、サンプリング技術の向上及び得られた興味深いサンプルなど、プラン上にあった18号〜20号が不要になるほどの探査活動をこなしたともいえる。しかし、プログラムの到達点として位置付けられていたのは果たしてこのミッションだったのだろうか。
有人 Apollo-15
Apollo-16
Apollo-17
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※ アポロ8号ミッション(「初の有人月周回飛行」)の位置づけ、アポロ18/19/20号ミッション (月面着陸が行われていた場合) の位置づけ、J mission(「アポロ有人月面探査計画(ハイレベル)」)、空欄部分などが気にかかるところ。 いずれにしても、アポロ計画全体が各ミッションに沿って段階的に変化する不確定要素にリードされていたのは間違いないようだ。



 End of Apollo Mission type 

__ Reference
National Aeronautics and Space Administration (NASA)
Kennedy Space Center (KSC)
Jet Propulsion Laboratory (JPL)
Goddard Space Flight Center (GSFC)
Johnson Space Center JSC Home Page (JSC)
National Space Science Data Center (NSSDC)
American Astronomical Society (AAS)
CHECKOUT and LAUNCH CONTROL SYSTEM PROJECT (CLCS)
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Writer : Masaaki Umehara
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